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ある日、訴状が届いた。実際には郵便受けに不在連絡票が入っていたので、郵便局員からの手渡しだった。裁判所から訴状が送られてくると「特別送達」という特殊な郵便物になる。不在連絡票にも「特別送達」って項目がちゃんとあるんよ。郵便局の配達員は受け取る際にジロジロと見てきた(汗)。
厚みのある封筒を握りしめながら、スゴい汗と緊張で封筒を開けて中身を確認する。訴状の冒頭に書かれている名前を確認すると、見事なまでに私は訴えられている!!住所も合っているし、そこには“被告
○○○○(自分の名前)“って書いてる(泣)。初めて“被告“って言われた(汗)。慣れない法律の専門用語が散りばめられている訴状を読んでいく、読んでいく、読んでいく、、、なにか数字が書かれている、、、損害賠償の請求金額だ。その金額を見たときは頭が真っ白になった。人生の中で見たこともない金額だった。ウン千万という金額に「どうしたらいいんだ!」ってパニック状態になった。ストレス状態にになった私はベランダに出てタバコを何本も吸う。いつもは一本まともに吸うとヤニクラになるのに、この時は何本吸っても落ち着かなかった。20~30分ぐらいで5~6本吸って少しだけ落ち着いてきた。とりあえず、まずはちゃんと内容を確認しないと、送られてきた訴状をちゃんと読もう。自分の思い返した記憶の中でこんな取り返しの付かない事があっただろうか?っと自分に言い聞かせながら読んだ。訴状を読み進めていくと少しずつ冷静になってきて、最後まで読み終わると…、、、なんかオカシイ??と素直に感じた。
訴状の内容は被告(私)の犯した罪で原告(訴えた側)に損害が発生したので、その損害の理由と損害賠償を請求するということであった。訴状では訴える理由を相手側の弁護士さんが文章で正当化して、損害額の計算を出して主張・請求するものである。訴状の内容については大まかに「請求の趣旨」、「請求の原因」、「付属書類(証拠や証明書など)」などである。以下はネット上で公開されている裁判所のテンプレートを参考に記載する。
裁判所テンプレート
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平成○○年○○月○○日
○○地方裁判所 御中
原告 ○○ 太郎 ㊞
〒○○○ー○○○○ ○○県○○市○○町○○号(送達場所)
原告 ○○ 太郎
電話 ○○○ー○○○ー○○○○
FAX ○○○ー○○○ー○○○○
〒○○○ー○○○○ ○○県○○市○○町○○号
被告 ○○ 花子
○○請求事件
訴訟物の価額 ○,○○〇,〇○○円
貼付印紙代 ○〇,〇○○円
第1 請求の趣旨
1 被告は、原告に対し、金○○○万円及びこれに対する
令和××年××月××日から支払い済みまで年○○パー
セントの割合による金員を支払え。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
3 この判決は仮に執行することができる。
第2 請求の原因
1 原告は、被告に対し、令和××年××月××日、○○○万
円を次の約定で貸し付けた(甲第1号証、甲第2号証)。
弁済期 令和××年××月末日
利息 年○○パーセント
損害金 年○○パーセント
2 被告は、現在にいたるまで上記貸金を変換しない。
3 よって、原告は、被告に対し、上記貸金○○〇万円及び
これに対する弁済期の翌日である令和××年××月××日か
ら支払い済みまで年○○パーセントの割合による約定損害
金の支払いを求め、本訴に及んだ次第である。
付属書類
1 甲第1号証から甲第4号証までの写し
2 登記事項証明書
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補足
・「訴訟物の価額」とはいわゆる訴額というもので、原告がこの訴えで主張する利益額である。
・「請求の趣旨」とは原告が今回の訴えでどのような請求を被告にするのか、結論部分を明記するところ。原告が勝訴した場合の判決の主文に対応するものである。訴訟費用(裁判で負担した申立手数料や被告に送る書類の郵便料金など)の負担が原告か被告かにする場合もこちらに書かれる。後は判決が確定したら、判決内容に基づいて強制執行をしますよっていうことが明記される。
・「請求の原因」とは、どのような理由で被告に対して先に述べた “請求の趣旨“ の判決を求めるのかを簡潔に書く。
上記と似たような文章が訴状に書かれていました。実際、自身の請求事件の内容は裁判所の訴訟テンプレートと違います。読んだ訴状の内容がオカシイと感じた部分は以下である。
①損害理由
原告は訴状で「請求の原因」などで、損害が発生した経由を説明されています。しかし、この訴状に書かれている損害理由には疑問点が多かった。あくまでも原告側の主張が書かれているだけなので、法律的に正当性があるのかが疑わしい。損害した理由を書かれた以上、損害を証明する証拠が必要なんじゃないかと思うのだが、付属書類にはそれを証明する物が見当たらなかった。なんで??
②損害賠償請求金額の計算式
原告は損害が発生したから、賠償金額を決めるため具体的な計算式を書いて請求してきてある。以下に具体例を記載する。
1)交通事故
治療費+入通院慰謝料+通院交通費+休業損害+α(後遺障害慰謝料
など)
2)浮気・不倫
慰謝料(別居、離婚、夫婦関係継続、浮気相手の年齢、セックスレス
、婚姻期間などケースバイケース)
3)
各事件の細かい損害賠償請求金額の計算式はこちらを参考にしてください。
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※尚、第三者による個人の特定を防ぐため、詳細は明記せず、99%事実に基づいたフィクションということでご了承ください。
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〒163-0000
東京都○○区○○○1-2-3
TEL.03-1234-0000
FAX.03-1234-0001